転職ノウハウ

18年勤めた病院を辞めるか迷った看護師さんの話

「せっかく転職するなら、今よりいいところに行きたい」
「もう絶対に失敗したくない」
「次の職場では、地雷を踏みたくない」

転職を考え始めると、たぶん誰でもこう思う。

だから求人を見始める。

給料は?
休みは?
残業は?
人間関係は?
教育体制は?
口コミは?

「ここなら大丈夫かな」
「こっちの方が条件いいな」

そうやって、できるだけ失敗しない職場を探そうとする。

でもね。
ここで、ちょっと考えてみてほしい。

そもそも、“正解の職場”ってあるんだろうか?

18年働いた病院を辞めようとしていた看護師さん

以前、こんな相談を受けたことがある。

その方は、ある大きな病院で18年間働いていた看護師さん。
新卒で入職して、そこから18年。

その病院で経験を積んで、いろんなことを覚えて、キャリアを作ってきた。

周りから見れば、

悩む人
「すごい病院で18年も働いてるなんてすごい」
「そんなに長く続けてきたんだから、辞めるのはもったいない」

そう言われるような経歴だった。

でも、その人は今、心身ともにしんどくなって休職していて、

「もう一度、違う働き方を考えたい」

と相談に来てくれた。

そこで、周りの人にも聞いてみたそう。

「ここを辞めて、どうでした?」

すると、返ってきた答えがバラバラだった。

「辞めて本当によかった」という人もいた。

一方で、
「いや、前の病院ってやっぱりいい病院だったよ」という人もいた。

それを聞いて、その人は余計に分からなくなってしまった。

「じゃあ、私はどうしたらいいんだろう?」
「辞めない方がいいのかな?」
「私が今つらいと思ってるだけなのかな?」

って。

ここ、すごく不思議じゃない?

同じ病院なのに、
「辞めてよかった」と言う人もいる。
「いい病院だった」と言う人もいる。

じゃあ、どっちが正しいんだろう?
片方が正しくて、片方が間違ってるのかな?

私は、そうは思わない。
たぶん、どっちも正しいんだと思う。

なんでかって、

その病院が「いい病院」かどうかと、その人が「そこで働き続けたいかどうか」は、別の話だから。

「いい病院」と「自分が働きたい病院」は同じじゃない

例えば、

世間から見た“いい病院”


給料が高い。

教育体制がしっかりしている。

有名な病院。

最先端の医療が学べる。

福利厚生も整っている。

世間から見たら、「いい病院だね」って言われるかもしれない。

でも、その人が、

「もう夜勤のある働き方はしたくない」って思ってたら?
「子どもとの時間をもっと取りたい」って思ってたら?
「これ以上、仕事だけに全振りする生活はしたくない」って思ってたら?

その人にとっては、
どれだけ世間的に評価の高い病院でも、
「今の自分には合わない職場」になることがある。

逆に、「前の病院を辞めて後悔した」って人がいたとしても、
「その人にとっては後悔だった」っていうだけ。

その人の正解が、そのままあなたの正解になるわけじゃないんだよね。

18年前の自分と、今の自分は同じじゃない

これ、18年働いた人の話を聞いていて、私はすごく思った。

その人は、新卒の頃から18年間、ずっと同じ気持ちのまま働いてきたわけじゃない。

20代の頃は、

「たくさん経験したい」
「難しいことができるようになりたい」
「この病院で頑張りたい」
って思ってたかもしれない。

でも18年経てば、

年齢も変わる。
体力も変わる。
家族も変わる。

大事にしたいものだって当然変わる。
だから仕事に求めるものだって変わる。

なのに、
「18年前に選んだ職場なんだから、今もここが自分にとって正解のはず」
って思ってると、苦しくなっちゃうんだと思う。

18年前の自分が「ここで働きたい」と思ったことと、
今の自分が「ここで働き続けたい」と思うことは、
同じじゃなくていい。

これ、転職でめちゃくちゃ大事なことだと思う

転職するときって、「どこなら失敗しないんだろう?」って考える。

「どこならヤバくない?」
「どこなら人間関係がいい?」
「どこなら給料も高い?」
って。

もちろん、失敗したくないよね。

悩む人
私だってそうだった。せっかく勇気を出して動くなら、「次は絶対にいいところに行きたい」って思う。

でも、
「みんなにとってのいい職場」を探し始めると、たぶんずっと終わらない。

もうわかると思うけど、そんなものはないから。

ある人にとっては最高の職場が、
別の人にとっては「こんなところ、絶対無理」になることだってある。

だから、探すものを変えてみてほしい

「一番いい職場」を探す。

じゃなくて、

「今の自分にとって、何が一番大事か」を考える。

ここが先。

例えば、

給料が最優先の人もいる。
休みが最優先の人もいる。
子どもの急な休みに対応できることが一番大事な人もいる。
人間関係だけは絶対に妥協したくない人もいる。
体力的に無理なく続けられることが一番の人もいる。

もっというと、
今は「給料よりも時間」が大事だった人が、
数年後には「やっぱりもう少し収入が欲しい」と思うかもしれない。

それでよくない?

正解は、ずっと同じじゃなくていい。

私自身も、昔は「これが普通」だと思ってた

私も前の病院にいた頃は、

「看護師なら多少しんどくても頑張るもの」
「大きい病院で経験を積むのが大事」
「忙しいのはみんな一緒」
って思ってた。

だから、「自分がもっと頑張ればいい」ってずっと思ってた。

でも、実際に職場を変えてみたら、

変えてみて気づいたこと


残業がない!

時間外の委員会もない!

勉強会も勤務時間内で終わる。

上司は「困ってることない?」って聞いてくれる。

ストレスが低いから、人間関係もいい。

そして、ちゃんと定時に帰れる。

そこで初めて、

悩む人
「あれ?私が欲しかった働き方って、こっちだったのかも」

って気づいたんだよね。

前の病院が「最悪の病院だった」って言いたいわけじゃない。

ただ、そのときの私には、もう合わなくなっていた。
それだけだったんだと思う。

「どこが一番いいか」じゃない

大事なのは、

「今の自分にとって、何を大切にしたいか」
そこ。

だから、

「みんながいいって言ってる病院だから」
「有名な病院だから」
「条件がいいから」
だけで決めなくていい。

もちろん、それらを参考にするのは大事なんだけどね!

でも最後に決めるのは、
「私はここで働きたいと思えるか」です。

今の自分が何を求めているのか。
何が一番しんどくて、何だけはもう繰り返したくなくて、
逆に、何なら多少は妥協できるのか。

そこが分かっていないまま求人を見始めると、たぶん、求人を見るたびに迷う。

「こっちの方が給料いい」
「でも、こっちは休みが多い」
「こっちは有名」
「でも、家から遠い」

……と、永遠に比較が終わらなくなるから。

ここから始めてみてほしい


「正解の職場を探す」前に、

「自分にとって何が大事なのか」を知っておく。

そして、その「自分の基準」が見えてくると、求人の見え方も変わってくる。

「いい求人かどうか」ではなく、
「私に合う求人かどうか」
で見られるようになるよ!

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